addictedloopのメンバーが地球のどこかで体験したPartyや音楽に関するカルチャーブログ。

2010/10/28

Berghain / Panorama Bar



Berlinレポートの最初ということで、まずみなさんに紹介したいのは、
ここ"Berghain / Panorama Bar"
ぼくがベルリンに来てから、ほぼ毎週土曜に通っているクラブです。
最初は有名なハコだし、Line Upも間違いない感じとはいえ、毎週行くとは思ってなかった。
でもぼくをそうさせている理由は単純におもしろいから!


エントランスを抜けた先にあるBarからは2階部分にあるBerghainへ続く吹き抜けとなった階段があるんですが、そこからもう浴びせるようにTechnoが鳴り響いているのが聞こえてきてわくわくするんです!
何がおもしろいかと一つ一つ挙げていくとキリがないですが、いくつか際立った点をご紹介します。

まずはなんといってもFunktion Oneで構築されたBerghainのサウンドシステム。
前後左右、6カ所から轟音を鳴らしてます。
ちゃんと調べたわけじゃないですが、
Dance Stack RangeDS210,DS15,F215でスピーカーが構成されてると思います。
このシステムにFunktion OneDJ Mixerとレコードでプレイしている時に

たまらなく最上級の音がします。
ど真ん中で聞くとバランスも最高。
天井も3フロア分ほど余裕があるから圧迫感もないのです。
まさにテクノを堪能するためにあるフロアです。

Berghainからもう一つ階段を上ると、Panorama Barへ。
こちらの方はサウンドシステムは何を使っているのかちょっとわかりませんが、
Panorama特有の跳ねる感じが活きる音が出ています。
Berghainよりも比較的明るい感じで、
だいたいGroovyHouseがオーディエンスを盛り上げています。
朝方、夜の間閉じていたブラインドが一斉に開いて
パーっと明るくなったり、演出も楽しいですよ。
Panorama BarDJとクラウドの距離がもの凄く近い!
同じ高さでプレイしてますから、盛り上がってる時はすごくいい雰囲気が出てます。

今紹介した2つのフロアに加え、夏は"Garten"という外のブースも開放されます。
晴れた日はすごく気持ちよく日曜の午後を過ごす事ができます。



日曜の午後と普通に書いてしまいましたが、
ベルリンはクラブの営業時間についての規則がなく、
いつ音を鳴らしていてもいいみたいです。。。


ここBerghain/Panorama Bar、基本的には金曜日はPanorama Barのみの営業、
土曜にはBerghainもオープンという形なのですが、
とにかく営業時間、アーティストのタイムテーブルを見てみるとびっくり!
土曜日の夜24:00にオープンし、日曜日の夜になってもまだ、
やっと月曜の朝方に終焉を迎えるといった具合です。
24時間を超え、30時間近くやっていたり。。。
こんなだからDJの持ち時間も5時間を超えます。
Berghainフロアでは、朝10:00くらいから最後のDJのセットが始まるんですが、
そのまま夕方、最短でも17:00くらいまでは一人で回しています。
よくそんなにできるなと毎回感心してしまいます。


Berghainがクローズしても、Panoramaはまだまだ続く、といった感じです。
日本では考えられない遊び方です。


クラブに行き始めたころ、クラブに行くとかわいいお姉さん、かっこいいお兄さん、
ちょっと変な人、まぁ色んな人がいるもんだと思ってましたが、
ここはケタ違いにそれぞれ突き詰まっています。


ここはもともとゲイの人達によって作られたので
当然ゲイの人達もたくさんいるんですが
なぜか主にBerghainフロアにいる人達は筋肉もりもりで、
上半身裸に革の黒いベルトみたいのを巻いていたり
行き着いた人達は下半身までもう半裸状態。。。
Oバックの人とか、もうすっぽんぽんになっちゃってた り。。。
しかも入り口の近くでこのコスチュームに普通に着替えてたり。。。
変態ここに極まっていますね。
北斗の拳に出てくる雑魚キャラみたいの想像してもらうといいかな。
あんなのどこに売ってるんでしょうか??


こんなむちゃくちゃなクラブですがあまり余計なデコレーションやレーザーがなく、
以前変電所だった建物をセンス良く改装していて、
休むスペースも沢山、出入りも自由。
朝方、近くの駅前で朝ご飯のパンやケバブを食べ、コーヒーを飲んでまた後半戦に
なんてこともできます。
だから先ほど書いたようなむちゃくちゃなタイムテーブルでも
いつまでも遊べてしまうんです。
ぼくも毎週通ってますが、だいたいオープンすぐの1:00くらいに入って
次の日の夕方くらいまでいます。
そうでもしないと、タイムテーブル全部制覇できないんです。
体力要ります。
まさに屋内レイヴを毎週やってるんです。


ここ以外のクラブではその日のアーティストやパーティの趣向によって
色々な雰囲気に変わりますが、
ここのパーティは、音、人、箱の雰囲気など
トータル的にコーディネートされている感じがします。
オープンして数年でBerlinのトップクラブの座を不動のものにした
彼らのセンスに脱帽です。
ぼくもベルリンでいくつもクラブに行きましたが
やはりここは別格というのが正直なところです。
みなさんにもベルリンに来たら、一度は足を運んで欲しいところです。
ほんとに色々極まってますから、覚悟して遊びに行ってくださいね。


で、このクラブ、実はエントランスに行き着く迄が大変なので
初めての方のためにスムーズにBerghain/Panorama Barに入るコツを書いておきます!
ここは世界的に有名ですので、観光で来ている人達もたくさんきます。
なので夜の2時ともなれば、エントランス前に長蛇の列。
しかもベルリンの冬は寒いですから、その中で1時間、2時間と待たされる事があります。
なので、1時までに行くか、朝、78時に行くか。
この辺りの時間帯ならそんなに並ぶ事もないかと思います。


そして、これも有名な話ですが、1時間待とうが、2時間待とうが
エントランスのこわーい方々に首を横に振られてしまったら最後、入れません。
また列の最後に並び、順番を待つ。それでもダメなら繰り返す頑張るしかなし。


ではどんな人がダメなのか。
まず酔っぱらい過ぎている人は入れません。
あと、並んでいるときにやたらとイチャついているカップルもたぶん入れません。
日本人は割と簡単に入れてくれるのでそんなに心配しなくても大丈夫な気がしますが
基本的に大人数よりも少人数の方が確率高いでしょう。
大人数の時は、2組に別れるのもいいかも。
ちょっとやり過ぎな気もしなくないですが
これにより中の雰囲気が特別なものに保たれているのは否定できません。
服装はそんなに気にしなくても大丈夫ですが、ちょっといい服着ていきましょう。
あとは純粋にtechno好きですって顔してればいれてくれるでしょう!
きっと要は冷やかしなどはお断りなのでしょう。
音が好き、パーティが好き、
Berghain/Panorama Barが好きってのが伝わればきっと入れてくれます。


エントランスでスタンプをもらえれば、あとは出入り自由!
一回帰って寝て、朝方に来てもまだまだ夜までパーティは続いてます。
あ、それとカメラは持ち込み禁止でだいぶ厳しくチェックしてます。
持っていると強制的にエントランスで預けさせられるので
最初から持って行くのは止めましょう。
中身は完全に放送禁止状態ですから、厳しくしないとまずいんです。たぶん。
入るまではちょっと面倒くさいけど、
そんなんしてでも来たくなるのが、Berghain/Panorama Bar
初めての人がいけば、新鮮?な刺激をたくさんくれる場所であるのは保証します!




別次元の黒いワンダーランドです。


Berghain / Panorama Bar

(Text by Atsushi)