この日は僕にとって特別な日となりました。
前回のruralのゲストKevin GormanからPrologueのレーベルヘッド、
Tom Bonatyを紹介してもらって、初対面をしたのがこの日。
ここでレーベルヘッドと、次回のruralのゲスト第一候補と考えていた
Dino Sabatiniのプレイが聴けるとあっては行かないわけにはいきません!
しかもこのパーティはStroboscopic Artefacts meets Prologueという企画で
かなり好きなレーベルが一度に堪能できる素敵な一夜。
このレーベルどちらもResident AdvisorのLabel of the Monthを受賞しているのです!
この日の夕方、一度パーティの前に少し落ち着いて話ができればとTomからも話を頂いていたので
電話をして待ち合わせの場所へ。
そこでもう一度着いたよと電話をすると、
「この住所へ来てくれる?それでDino Sabatiniってピンポン押して」と。
え?Dinoんち??行っていいの??ラッキー!!
てことで遠慮なくDinoのお家兼スタジオへお邪魔させて頂きました!
そこにはDinoとTom,Prologueのマネージャ、MikeとアーティストのTerence Fixmerまでいました。
ruralのコンセプトやこちらの提案を伝えたり、短い時間だったけどすごく貴重な時間でした。
お土産?にDinoから今度schermateというイタリアのレーベルからリリースするデモVinylをもらい、
一度お別れをして、ほぼオープンの時間からSuicide Circusへ。
オープンからはDinoのセット。
ビートのあまりないアンビエントのようなダークなエレクトロニカから始まり
だんだんと深く重たいキックで徐々にフロアを揺らしていく。
2時間半ほどのセットでしたが、おそらくDinoとModern Headsのトラックを中心にプレイしていたと思います。
ほとんどの曲を聞いた事があって、後半はどんどんテンションをビルドアップさせていくセット。
やはり好きなアーティストのプレイは格別!
終わるころにはフロアもお客さんで埋め尽くされ、
日曜日にも関わらず集まってきたTechnoフリーク達がみんないい顔をして踊っていました。
そこからはDadubがテンション高めからLIVEをスタート。
ベルリンらしいハードなキックでクラウドをロック。
LucyはPrologueからリリースも控えていて、DJスキルも高く、
Promoteやレーベル運営までこなしている多彩なアーティスト。
ベルリンを拠点としているのでフロアをがっちり掴んだセットを披露してくれました。
最後はTom Bonatyの登場。
彼は20年以上もTechnoを中心としたレーベル運営をしていた人で、
Prologueが打ち出すコンセプトもこの人から生まれているのだろうと思います。
セットの前に、「今日はunreleaseのトラックを15曲くらい用意したよ!」とぼくに伝えてブースへ。
そんなことを言われてしまったらフロアから動けるはずもなく、
このレーベルがどんなスペシャルを隠し持っているのかを意識しながら聞いていました。
最初の1発目からすでに聞いた事もないようなトラックをセレクト。
こんな音がスピーカーから出ているのは聞いた事がない!っていうくらい凄まじい音でした。
なんとも形容が難しいですが、終わってみればそんな曲が度々襲ってくる、驚異的なセットでした。
Dinoや彼の友達とあまり音楽と関係ない話しをしてみたり、
レーベルの人達とも少し交流を持てたので、今後のベルリンがより楽しみになった良い一夜でした。
(Text by Atsushi)